日本語: 竹材。竹は臺灣林產物中重要なあので，最近竹材約二百萬圓，生筍五十七萬圓，竹皮四萬圓，計約二百六十一萬圓の年產で。西部各都市を市場として逐年其需給增加しつつあり。竹の種類は數十種あり，特に洽く利用せらるるものは桂竹（タイワンマダケ）、莿竹（シチク）、蔴竹（ムキク）、長枝竹（チヤウシチク）の四種である。用途は極めて廣く，建樂竹筏、橋梁、秤擔、橋槓、秤擔、家具類、農具類、籠類、轎、芭蕉其他果物包裝籠、石炭骸炭籠、農具用籠、篩類、筌、雨傘骨、紙燈骨、樂器、笠、香脚、箸、桶箍、竹紙、扇骨、簾、竹椅子、網代細工、尺竹、カーペットボール等枚舉に遑がない。殊に產地及地方に於ける副業としての簡易竹細工の如きは。地方農村の經濟を極めて有利にするものである。最近竹細工の年產額，籠類約百萬圓，其他五十三萬圓餘。寫真は蜜柑容籠を製作する本島人で臺北州和尚庄所見のものである。柱、けた、ぬき，凡て竹を用ひた背後の家に注意されたい。（青木繁，臺北帝國大學農林專門部助教授）